繊維充填層を用いた清澄濾過における粒子捕捉機構の軌道理論による解析
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概要
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清浄な繊維充填層の懸濁粒子捕捉能力を示す初期の濾過係数を, 繊維充填層内の流れに桑原の式を適用し軌道理論より求めた.懸濁粒子-繊維間の電気二重層による反発力が無視でき, さらに懸濁粒子の繊維に対する付着効率が1である場合, 初期濾過係数の理論値は, 粒子充填層の場合と同様に5個の無次元パラメータ (修正付着力パラメータ, 修正重力パラメータ, さえぎりパラメータ, 桑原流れパラメータおよびvan der Waals力に対する遅延パラメータ) により表示できることがわかった.特に重力沈降が無視できる濾過操作条件の範囲内で, 実用上簡便な近似式を求めた.さらに電気二重層による反発力がvan der Waals力による吸引力よりも支配的となるにつれ, 粒子充填層の場合と同様に, 初期濾過係数が低下する現象がみられた.
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