エチルアルコールの逆浸透濃縮 : -複合膜 (PEC) を用いた実験データの解析-

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概要

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複合膜 (PEC) を用いた, エチルアルコール水溶液の逆浸透データの解析を行った.凝固点降下より求めた浸透圧を用いて, 解析を行うと, 矛盾のない膜定数をうることはできなかった.これに対し, 常温附近の水の活量より求めた浸透圧の推算値は, 矛盾のない膜定数を与える.<BR>エタノール水溶液の逆浸透濃縮において, PEC膜の示す反射係数σの値は1.0であった.溶液透過係数<I>L</I><SUB><I>p</I></SUB>は高圧側膜面上のエチルアルコール濃度に依存している.輸送方程式は, 次の三つによって表される.<BR><I>I</I><SUB>v</SUB>=0.1exp (-α△-0.279π (<I>c</I><SUB>2</SUB>)) (△<I>p</I>-△π) (12) <BR><I>J</I><SUB>s</SUB>=1.288×10<SUP>-4</SUP>△π (9) <BR>(<I>c</I><SUB>2</SUB>-<I>c</I><SUB>3</SUB>) / (<I>c</I><SUB>1</SUB>-<I>c</I><SUB>3</SUB>) =exp (<I>J</I><SUB>v</SUB>/<I>ck</I>) (5) <BR>Eqs. (5), (9) および (12) を用いた溶液透過流束と分離率の予測値は, 実測値とよく一致している.
社団法人化学工学会の論文

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