急性肝炎における末梢血リンパ球サブセットおよびnaturalkiller(NK)細胞活性についての研究-A型肝炎を中心にして-
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概要
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A型急性肝炎患者の末梢血リンパ球サブセットおよび末梢血NK活性を測定し,経時的変化を観察した.またA型肝炎の急性期における変化をB型肝炎,散発性非A非B型肝炎との間で比較検討した.A型肝炎では急性期にOKT4<SUP>+</SUP>細胞とOKT4/OKT8比の低下,OKT10<SUP>+</SUP>細胞とOKIa1<SUP>+</SUP>細胞の増加,Leu7<SUP>+</SUP>細胞とLeulla<SUP>+</SUP>細胞の増加,ならびに末梢血NK活性増強の傾向がみられた.OKIa1<SUP>+</SUP>細胞の回復は早期にみられた.OKT8<SUP>+</SUP>細胞は急性期よりむしろ回復期に高まっていた.一方,B型肝炎ではA型肝炎にくらべて,急性期のOKT10<SUP>+</SUP>細胞の増加は軽度で,NK細胞活性は高値を示した.非A非B型肝炎では急性期のOKIa1<SUP>+</SUP>細胞やNK細胞活性に変化はみられなかった.以上のことより各急性肝炎間で免疫担当細胞に種々の相違がみられる事が明らかとなった.
著者
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