D-galactosamine肝炎の成因に関する研究
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概要
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phenobarbital (Ph)および3-methylcholanthrene (3MC)投与はD-galactosamine (gal)投与による血清GPT値の上昇,肝組織障害,PAS陽性顆粒の出現,肝蛋白合成低下などの肝障害を抑制した.cytochrome P-50 (P-50)はまgal (200mg/kg体重)投与により増加し,40Omg/kg体重)投与により軽度低下した.また, uridineおよびglycyrrhizin投与により増加しなかった.P-450は肝microsome蛋白のSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動により2本のbandとして分離され,Phおよび3MC投与により,それぞれ分子量48,000, 52,000のbandが増強し,gal投与による変化は認められなかった.以上の結果より,Phおよび3MC投与によるRNA合成の亢進がgal投与によるUTP trappingに起因するRNA合成低下および蛋白合成低下の抑制機序に関与していると考えられた.
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