アルコール性硝子体とオルセイン陽性HBs抗原を認めた肝硬変症の一剖検例
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概要
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肝細胞質内に成因を異にすると考えられる2種の封入体(アルコール性硝子体,オルセイン染色陽性HBs抗原)を認めた肝硬変症について,ホルマリン固定後同一切片を用いて,組織化学的検討を行なった.その結果,2種の封入体は,全く異なった染色性を示すこと,肝内での分布に差があり,アルコール性硝子体は,主として脂肪変性の強い小葉中心部に認め,一方HBs抗原は,脂肪変性の軽度な小葉周辺部に分布すること,そして,2種の封入体は,同一肝細胞内には,共存しないことを明らかにした.したがって,これら2種の細胞質内封入体は,全く異質のものと推定した.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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桜井 幹己
大阪大学医学部附属病院病理
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宮地 徹
大阪大学医学部第一病理学教室
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覚道 健一
大阪大学医学部病理学教室
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桑島 正人
市立豊中病院内科
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覚道 健一
大阪大学医学部第一病理学教室
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桜井 幹己
大阪大学医学部病院病理部
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桜井 幹己
大阪大学医学部第一病理学教室
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宮地 徹
大阪大学医学部病理学教室
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桜井 幹己
大阪大学医学部病院病理
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