奥飛騨の一山村におけるHB抗原,HB抗体,HB抗原Subtypeの分布(第二報)

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概要

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我々は岐阜県大野郡荘川村の中学生以上1,119名(受診率73.1%)にHB抗原,抗体の疫学調査を行ない,23名(2.1%)にHB抗原陽性者を認めた.HB抗原陽性者23名のうち,4名がadr, 16名がadw, 3名が同定不能であった.adw 16名全例は荘川村の出身者であったが,adr 4名全ては荘川村の出身でなく,成人後他の地域からの転入者であった.このことからHB抗原のsubtypeは出生地の影響をうけやすいことが推定された.<BR>抗原の家族集積はadrの1家系,adwの3家系に認められ,同一家系では同じsubtypeであった.これらの家族集積は母から子の関係が全てで,父と子には認められないので,HB抗原の持続感染は母から子が主なものと考えられた.
社団法人日本肝臓学会の論文

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