大腸菌α-ヘモリシンの膜透過機構を用いた細胞質性タンパク質の菌体外分泌
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概要
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大腸菌α-ヘモリシン (HlyA) の分泌機構を用いて選択性の高い分泌ベクターを開発するため, 細胞質性タンパク質である大腸菌ジヒドロ葉酸還元酵素 (DHFR) をモデルタンパクとして, HlyAとの融合タンパクを作製しその菌体外への分泌を検討した.融合タンパクは, DHFRのC-末端部にHlyAのC-末端部を遺伝子上で結合して作製した.この系では, DHFR側の配列により融合タンパクの分泌が大きく影響をうけることを確認した.酵素活性を持ったものは分泌されず, 活性を持たないものは分泌されたことから, 分泌される側のペプチドの高次構造がその分泌効率に大きな影響を与えているものと予想される.<BR>またHlyAと他のタンパクを融合させて菌体外分泌させるためには, HlyAのC-末端側61アミノ酸残基を用いれば十分であることを示した.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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西村 肇
東京大学工学部化学工学科
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西村 肇
東京大学工学部
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中野 秀雄
東京大学工学部 化学工学科
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高井 敏朗
(株) アサヒビール応用技術研究所
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川上 泰
(財) 産業創造研究所
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巌倉 正寛
繊維高分子研究所
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