テーパー付き流動層による二成分混合粒子の連続分離
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概要
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テーパー付き流動層で二成分混合粒子を流動化させた場合, 流動化開始から完全流動化に至るまでの部分流動化域において層内コア部に沈降性粒子が柱状に偏析する.この柱状偏析内での沈降性粒子の濃度は断面積一定の流動層内の偏析に比較して大きく, コア部下部においてはほぼ完全な分離が得られる.<BR>本論文ではテーパー付き流動層上面に混合粒子を供給し, コア部下部より偏析した粒子を, また上部より流動化粒子をオーバーフローさせて排出することにより, 混合粒子の連続的な分離操作を行った.その結果層内に定常的に偏析柱を維持できるように混合粒子を供給すれば, 下部排出口より沈降性粒子のみを, また上部溢流口よりほぼ浮上性粒子のみを選択的かつ連続的に排出できることが可能となった.この結果よりテーパー付き流動層を利用することにより従来の流動層よりも効率の良い混合粒子の連続分離が可能であることが明らかとなった.
- 社団法人 化学工学会の論文
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