NaCH<SUB>3</SUB>COO・3H<SUB>2</SUB>Oの核化促進に及ぼすNa<SUB>3</SUB>PO<SUB>4</SUB>・12H<SUB>2</SUB>Oの脱水転移の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
蓄熱材NaCH<SUB>3</SUB>COO・3H<SUB>2</SUB>O (融点331K) 融液中に添加された発核剤Na<SUB>3</SUB>PO<SUB>4</SUB>・12H<SUB>2</SUB>Oの活性化現象を明らかにするために, 活性化処理を行うための加熱温度を333〜371Kに変化させ, それらの活性化試料の核化特性を詳細に検討した.加熱温度が348K以下で6水塩として発核剤を晶析させた試料の場合, 室温 (293K) までの徐冷において核化を起こした試料本数の割合は約65%であった.353K以上で0.5水塩として晶析させた場合には, 蓄熱材の融点より6K低い325Kまでに全試料が核化を起こし, 強い発核作用を示した.348〜353Kにおいては, その温度の上昇により起こる6水塩から0.5水塩への結晶構造変化によって発核作用は強くなった.363K以上に加熱されると発核剤は0.5水塩であるにもかかわらず失活しはじめ, 371Kでは完全に失活した.しかし, これに再度活性化処理を行うと, その発核作用は回復した.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
関連論文
- 酸素酸ナトリウム塩を添加したNaCH3COO・3H2O融液の核化特性
- 発核剤Na2SeO3を添加したNaCH3COO・3H2O融液の核化特性
- NaCH3COO・3H2Oの核化促進に及ぼすNa3PO4・12H2Oの脱水転移の影響
- NaCH3COO・3H2O融液中におけるNa3PO4・12H2Oの脱水転移挙動
- NaCH3COO・3H2O融液の核化に及ぼす発核剤Na3PO4・12H2Oの添加量の影響
- NaCH3COO ・3H2O融液からの核化に対するNa3PO4 ・ 12H2Oの促進効果