発核剤Na<SUB>2</SUB>SeO<SUB>3</SUB>を添加したNaCH<SUB>3</SUB>COO・3H<SUB>2</SUB>O融液の核化特性
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概要
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発核剤Na<SUB>2</SUB>SeO<SUB>3</SUB>を添加したNaCH<SUB>3</SUB>COO・3H<SUB>2</SUB>O融液の核化特性を, 融点 (331K) より12〜40K高い温度に過熱した後, 冷却速度1K/minの定速徐冷法で検討した.融液中に沈殿したNa<SUB>2</SUB>SeO<SUB>3</SUB>結晶は, 融液の固化を経験すると活性化し, 融液の過冷却は43K以上から5K以内へと減少した.このときのNaCH<SUB>3</SUB>COO・3H<SUB>2</SUB>O結晶の発生は, Na<SUB>2</SUB>SeO<SUB>3</SUB>結晶近傍で, しかも複数の異なる個所でほぼ同時に起きることが, 光学顕微鏡を用いたその場観察によって明らかになった.活性化したNa<SUB>2</SUB>SeO<SUB>3</SUB>結晶は, 過熱温度28Kまでその活性を維持したが, それ以上の温度で過熱されると失活しはじめた.過熱温度が36K以上ではNa<SUB>2</SUB>SeO<SUB>3</SUB>結晶は完全に失活した.失活後の融液は過冷却79K以上であり, 活性化前とほほ同じ核化特性であることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
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