NaCH<SUB>3</SUB>COO・3H<SUB>2</SUB>O融液中におけるNa<SUB>3</SUB>PO<SUB>4</SUB>・12H<SUB>2</SUB>Oの脱水転移挙動
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概要
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NaCH<SUB>3</SUB>COO・3H<SUB>2</SUB>O融液 (融点331K) に対するNa<SUB>3</SUB>PO<SUB>4</SUB>・12H<SUB>2</SUB>O結晶の核化促進機構を明らかにするための一ステップとして, 融液中に析出沈殿するNa<SUB>3</SUB>PO<SUB>4</SUB>塩水和物結晶の組成および成長挙動を, 融液温度を343〜373Kに変化させて詳細に検討した.融液中の沈殿結晶はもとのNa<SUB>3</SUB>PO<SUB>4</SUB>・12H<SUB>2</SUB>O結晶ではなく, 融液温度が348K以下ではNa<SUB>3</SUB>PO<SUB>4</SUB>・6H<SUB>2</SUB>O結晶であり, また353K以上ではNa<SUB>3</SUB>PO<SUB>4</SUB>・0.5H<SUB>2</SUB>O結晶であった.348〜353Kでは先に析出した6 水塩結晶が, その後析出した0.5水塩結晶の成長に伴って, 徐々にNaCH<SUB>3</SUB>COO・3H<SUB>2</SUB>O融液に溶解した.この6水塩から0.5水塩への脱水転移は, 通常の転移温度 (383K) より30〜35K低い温度で生じた.0.5水塩への転移と核化促進作用の発現の関係が示唆された.
- 社団法人 化学工学会の論文
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