ヨウ化水素-水およびヨウ化水素-水-ヨウ化物系の気液平衡関係

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概要

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ヨウ化水素-水系およびこの系にヨウ化物を加えた系について気液平衡関係を測定し, 共沸組成に及ぼす塩効果について検討した.この結果, ヨウ化マグネシウムを加えた系ではヨウ化水素の相対揮発度がかなり増大し, 塩濃度が85mol%の時共沸点が消滅することが明らかになった.また, 共沸組成と塩濃度の間には直線関係が成り立つことがわかった.<BR>Hálaの式を用いて測定値を相関したところ, ヨウ化水素-水, ヨウ化水素-水-ヨウ化カリウム系では実測した<I>y</I><SUB>1</SUB>値と計算値はよい一致を示したが, ヨウ化マグネシウムを加えた系では高濃度域で良好な相関が得られなかった.これは溶液のイオン強度が高く理想性からの偏倚が著しいためと思われる.
社団法人化学工学会の論文

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