グルコアミラーゼ固定化膜リアクターによる糖化反応
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概要
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多価アミノ基を含有する非対称性キャピラリーUF膜の多孔質層に, グルタルアルデヒドを介して共有結合法によりグルコアミラーゼを固定化した.液化澱粉 (DE13) を基質として, 強制透過法により多段階反応を行った結果, 膜による高分子の阻止とともに透過液中のグルコース含有率は94%に止まった.UF膜の分画を多孔質化し, 低分子化した液化澱粉 (DE20) を用いることで, 高分子の阻止はみられなくなった.また, グルコアミラーゼとともにプルラナーゼを固定化することで, グルコース生成速度は増加し, 含有率は97%まで上昇した.グルコアミラーゼのみの場合より, 基質中の高分子は速やかに分解された.また, プルラナーゼは, グルコース含有率が90%近い時点で添加しても, 充分効果があることがわかった.そこで, 反応初期は多孔質な膜にグルコアミラーゼを, 最終段はプルラナーゼをともに固定化することにより, 効率的な連続糖化反応が行われることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
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