グルコアミラーゼ固定化膜の諸特性と膜リアクターの性能評価
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概要
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多価アミノ基を含有する非対称性キャピラリー膜の多孔質層に, グルタルアルデヒドを介して, 共有結合法によりグルコアミラーゼを固定化した.基質としてマルトースを用い, 反応は強制透過法により連続的に行った.酵素固定化膜の諸特性を調べた結果, 単位膜面積 (cm<SUP>2</SUP>) 当りmg量の高密度な固定化が可能で, 活性収率は20%であった.固定化による酵素の至適pHや至適温度の変化はみられなかった.<I>Km</I>および<I>Ki</I>値は遊離酵素に比べ, 低固定化量の時低下し, 固定化量の増加と共にこれらの値は増加した.活性は600時間の運転中安定に保持され, またこの間透過液は95%以上のグルコース純度を示し, 透過流束もほぼ一定であった.また30 (w/v) %マルトース溶液による反応では, 短時間反応を繰り返し2段階で行った結果, 透過液中のグルコース純度96%ではイソマルトースの生成はみられず, 97.5%でも0.2%に抑えることができた.従って, 逆反応を抑え高純度な生成物が得られた.
著者
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佐橋 裕子
日東電工 生化研
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石塚 浩敏
日東電工 生化研
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石塚 浩敏
日東電工(株)メンブレン事業部開発部
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佐橋 裕子
日東電工
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日比野 健
日東電工 (株)
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佐橋 裕子
日東電工 (株)
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石塚 浩敏
日東電工 (株)
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