攪拌槽におけるタービン翼の混合領域
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概要
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攪拌槽内の軸方向混合領域を評価するため, 液高さと槽径の比H/Dtが1〜5の攪拌槽につき, 水および水飴水溶液の混合時間の測定を行った.幾何学的に相似な3種の攪拌槽を用い, 液高さの中央にタービン翼を取付けている.<BR>液高さの大きな槽について, 呈色反応法により液の混合過程を写真観測し, 混合過程の解析を行った.<BR>実験結果;1) 呈色境界が伝播する軸方向速度は, 攪拌翼よりある距離以上では著しく低下し, この結果より, 翼の攪拌効果の及ぶ領域, <I>H</I><SUB>ic</SUB>の存在することが推察された.2) ある液高さ以下では混合時間は液高さに比例するが, 比例関係を保つ液高さの最大値は, 上述の混合領域<I>H</I><SUB>ic</SUB>とほとんど一致した.したがって液高さの大きい槽においては, この最大値は軸方向混合領域の長さの目安とみなすことができる.3) 混合領域<I>H</I><SUB>ic</SUB>と操作条件との関係は次のように表された.<BR><I>H</I><SUB>ic</SUB>/<I>D</I><I><SUB>t</SUB></I>=0.45・<I>N</I><I><SUB>Re</SUB></I>=2.9×10<SUP>2</SUP>〜1.7×10<SUP>2</SUP>
著者
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安藤 公二
室蘭工業大学工学部 応用化学科
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遠藤 一夫
北海道大学工学部
-
八幡 寿雄
室蘭工大
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小松 藤男
室蘭工業大学 工業化学科
-
八幡 寿雄
室蘭工業大学工業化学科
-
安藤 公二
室蘭工業大学大学院工学研究科 応用理化学系専攻
-
小松 藤男
室蘭工業大学工業化学科
-
遠藤 一夫
北海道大学工学部合成化学工学科
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