Edwardsiella tardaが産生する外毒素性物質
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概要
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Edwardsiella tardaは2つのウサギ皮膚に対する壊死活性をもつ外毒素を産生する。これらの2つの毒素は発症の仕方によって機能的に区別される。初期反応性毒素は皮内注射後3〜8時間で,主に発赤をおこし,これは3日続く。後期反応性毒素は注射5〜7日後に腫脹で始まり,壊死性の発赤になる。両毒素とも抗原性があり,免疫したウサギでは発赤,壊死は現われない。初期反応性毒素は主に硫安0〜20%飽和で,後期反応性毒素は主に40〜60%飽和で沈殿する。また,60℃および酸,アルカリで不活化されるが,クロロホルムによって失活されないことからタンパクと考えられる。ゲル濾過によって測定した分子量は,初期反応性毒素がブルーデキストラン2000とフェリチンの間であり,後期反応性毒素はアルブミンより小さいことがわかった。
- 日本魚病学会の論文
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