糖質, タンパク質同時摂取が血漿中グルコース, インスリンおよびアミノ酸濃度に及ぼす影響
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概要
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本報は糖質摂取後の血糖値およびタンパク質摂取後の血漿中アミノ酸濃度に対する, 糖質, タンパク質同時摂取による影響を調べた。健康な女子11名全員に異なった日に被験食 (A) 飯, (B) タマゴおよび (C) 飯+タマゴを摂取させ, 30分および150分後の血漿中Glc, インスリンおよびアミノ酸濃度を定量した。飯およびタマゴの量はそれぞれエネルギー200kcal相当量とした。<BR>1) 30分後の血漿中GlCおよびインスリン濃度被験食 (A) では既知のごとくGlC, インスリンともに空腹時に比べて有意に上昇した (p<0.01)。(B) ではGlcは有意に低下 (p<0.01), インスリンは平均値は上昇したが有意ではなかった (n. s.)。(C) ではGlcは平均値は低下したが有意ではなく, インスリンは有意に上昇した (p<0.01)。ここで, 血糖値の空腹時と30分後の差について (A) と (C) の間に差があるか否かを検定したところ, 有意差が認められた (p<0.01)。すなわち, 飯による血糖の上昇はタマゴを同時に摂取することによって抑制された。また, インスリン濃度の空腹時と30分後の差について (A) と (C) の間に差があるか否かを検定したところ差はなかった。すなわち, 飯によるインスリンの上昇はタマゴを同時に摂取することによって抑制されなかった。<BR>2) 150分後の血漿中アミノ酸濃度<BR>被験食 (A) では空腹時に比べて, N (上昇n. s.) G, A, H, Orn (以上低下n. s.) 以外は有意に低下した (E+QおよびPはp<0.05, その他はp<0.01)。(B) ではG, A (ともに低下n. s.), H (上昇n. s.) 以外は有意に上昇した (N, Pはp<0.05, その他はp<0.01)。(C) ではG, A, H (以上上昇n. s.), P (低下n. s.) 以外は有意に上昇した (p<0.01)。ここで, 各アミノ酸濃度の空腹時と150分後の差について (B) と (C) の問に差があるか否かを検定したところ, L, I, Vは (B) より (C) の方が有意に小さかった (L, Iはp<0.01, Vはp<0.05)。すなわち, タマゴによる血漿中分枝鎖アミノ酸の上昇は飯を同時に摂取することによって抑制された。
- 社団法人 日本栄養・食糧学会の論文
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