悪性リンパ腫と白血病患者の脾臓およびリンパ節に出現するPaul-Bunnell (P-B)抗原と異種赤血球のP-B抗原との比較
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概要
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悪性リンパ腫と白血病患者の脾臓およびリンパ節のクロロホルム・メタノール抽出物中のPaul-Bunnell (P-B)抗原と異種赤血球のP-B抗原との抗原特異性を,赤血球凝集抑制試験により比較検討した. P-B抗原には, BS, BH, BG, Bの4抗原が区別され,ヒツジ赤血球はBS抗原,ウマ赤血球はBSおよびBH抗原,ウシ赤血球はBS, BH, BG, B抗原のすべてを,それぞれ保有していた.また,ヤギでは赤血球にBS抗原のみが存在するものと, BS, BH, BG, B抗原のすべてが存在するものとが区別された. P-B抗原が検出された悪性リンパ腫患者の脾臓やリンパ節,伝染性単核症患者の末梢血buffy coatには,ほとんどの例で4種のP-B抗原が同時に認められた.よってヒトの病的状態に出現するP-B抗原は,ヒツジやウマの赤血球のようにある種のP-B抗原のみ認められることは少なく,ほとんどはウシ赤血球の場合のように4種のP-B抗原が同時に出現することが示された。
著者
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吉田 浩
福島医科大学医学部臨床検査医学
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西間木 友衛
福島医科大学第2内科
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狩野 恭一
ニューヨーク州立大微生物
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正木 盛夫
福島医科大学第2内科
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粕川 礼司
福島医科大学第2内科
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吉田 浩
福島医科大学第2内科
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吉田 浩
福島医科大学中央検査部
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狩野 恭一
ニューヨーク州立大学微生物学教室
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