消化管穿孔を繰り返した悪性関節リウマチの1剖検例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例48歳男性. 1981年多発関節炎, 1983年上下肢筋痛・筋萎縮・歩行不能. 1984年上下肢しびれ感,食欲不振出現.同年2月当科入院す.入院時検査成績で赤沈亢進, CRP 6 (+), RF陽性, IC高値,左大腿皮膚生検でのPN型血管炎よりMRAと診断された.プレドニソロンにて加療中3月27日free air出現し,緊急手術施行.回腸に4個の潰瘍穿孔を認めた.術後順調に経過していたが,術後60日目に腹痛再発し,両側肺炎による呼吸不全のため6月24日永眠した.病理解剖にて回腸・空腸の多発潰瘍,直腸穿孔,肺カンジダ症を認めた.また,病期により血管炎組織所見に変化がみられ(生検時PN型,手術時PN型, RA型, EA型,剖検時EA型),ステロイド剤による影響が示唆された.
著者
-
吉田 浩
福島医科大学医学部臨床検査医学
-
元木 良一
福島医科大学第1外科
-
海瀬 俊治
福島医科大学第2内科
-
西間木 友衛
福島医科大学第2内科
-
粕川 禮司
福島医科大学第2内科
-
若狭 治毅
福島医科大学第一病理
-
石川 秀雅
福島医科大学第2内科
-
船橋 裕司
福島医科大学第2内科
-
森藤 隆夫
福島医科大学第2内科
-
猪狩 俊
太田総合病院内科
-
若狭 治毅
福島医科大学第1病理
-
吉田 浩
福島医科大学中央検査部
関連論文
- 福島医大-百見は一体験にしかず
- 自己免疫と自己抗体測定
- 178 直腸癌の随伴病変 : とくに腺腫について(第12回日本消化器外科学会総会)
- 284. 胆石症術後例の検討(第8回日本消化器外科学会総会記録)
- 臨床免疫血清学専門部会講演会:生体防御と免疫 生体防御と免疫 -特にマクロファージについて-
- 149. 小児期重症筋無力症の外科療法(胸部 II)
- 259 多発性筋炎・皮膚筋炎における間質性肺炎の臨床的検討
- Pregnancy-Associated α2 Glycoproteinの産生細胞に関する研究
- 366 食道癌術後の障害(第17回日本消化器外科学会総会)
- 27. 選択的近位迷切術の術後の検討(第3回迷切研究会)
- 218. 胸部食道癌の手術成績よりみた手術適応について(第8回日本消化器外科学会総会)
- 201. 術後消化管大量出血例の検討(第10回日本消化器外科学会総会)
- 7. 下部食道噴門癌の外科治療 : われわれの右胸腔内食道胃端側吻合について(第6回日本消化器外科学会大会)
- 5. 食道癌切除判定基準(第18回食道疾患研究会)
- 22. 食道癌患者の術前, 術後のアミノ酸代謝についての検討(第14回食道疾患研究会)
- 9. 表層拡大型食道癌8例の検討(第24回食道研究会)
- 233. 悪性線維性組織球腫の2症例(第48群 : 総合(特), 示説, 第23回日本臨床細胞学会秋季大会記事)
- 3. 表層浸潤性に進展せる表在癌の2例(第14回食道疾患研究会)
- 17. A_3 (a_3) 食道癌に対する主病巣切除と合併療法(第22回食道疾患研究会)
- 3. 食道癌の合併化学療法(第18回食道疾患研究会)
- 248. 胃全摘後の再建術式における Roux-Y 法と有茎空腸挿入法の比較検討およびわれわれの安全確実な食道空腸吻合 (円筒吻合) について(第8回日本消化器外科学会総会記録)
- 消化管穿孔を繰り返した悪性関節リウマチの1剖検例
- 悪性リンパ腫と白血病患者の脾臓およびリンパ節に出現するPaul-Bunnell (P-B)抗原と異種赤血球のP-B抗原との比較
- 198. 消化管縫合不全の対策 : 特に食道癌手術の縫合不全対策について(第6回日本消化器外科学会大会(その2))