失語症者の慣用句の理解 : 右半球損傷者との比較
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概要
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失語症者の慣用句理解を右半球損傷者と比較し,慣用句の種類・親密度が理解に及ぼす影響ならびに非言語能力との相関を検討した.対象は失語症者27名,右半球損傷者9名,健常者15名で,慣用句課題と非言語課題(WAIS-R絵画配列)を実施した.使用した慣用句は身体部位名を含む高親密度,低親密度,身体部位名を含まないものの3種類で,それぞれを原義が併存するものとしないものに細別した.パソコン画面に慣用句を含む刺激文を音声とともに提示し,慣用句の意味を説明する句を4個の選択肢から選ばせた.主な結果は,(1)脳損傷2群は健常者に比べて低い成績であるが,失語症者と右半球損傷者の間には差がない,(2)失語症者は親密度の高い慣用句のほうが低いものより理解しやすい,(3)原義併存による理解促進効果はみられない,(4)失語症者は身体部位名を含む慣用句の理解が悪い,(5)右半球損傷者では慣用句課題と非言語課題の相関傾向がみられる,であった.
- 日本コミュニケーション障害学会の論文
- 2003-04-30
著者
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飯高 京子
上智大学外国学部
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飯高 京子
上智大学外国語学部
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飯高 京子
上智大学 大学院 言語障害コース
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竹内 愛子
上智大学
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竹内 愛子
北里大学医療衛生学部
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山澤 秀子
藤本クリニック
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飯高 京子
上智大 外国語
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