Response duration(RD)scheduleを利用した薬物によるラットの聴覚障害の試験法
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概要
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実験動物の聴覚閾を正確にかつ簡単に測定するため,音源に対するラットの位置,方向が一定となり,また,比較的短期間に訓練可能なresponse duration scheduleに条件反応を組み合わせたscheduleを取り上げ検討した.Skinner箱は,音の反射を避けるためレバーおよび音源部を除き,総て鉄格子とした.実験scheduleとして,ラットが一定時間以上レパーを押している時条件刺激を提示し,刺激提示中にレバーを離した時のみ強化として水0.01mlを与えた.聴覚閾は,条件刺激提示後レバーを離すまでの反応潜時を指標として判定し,レバーを離す反応の特異性は,光刺激を条件刺激としてチェックした.周波数を一定(3kHz)とし,音圧を低下させるとレバーを離すまでの反応潜時が徐々に延長し,一定の音圧以下でこの反応潜時が急速に延長した.しかし,光刺激では,この反応潜時に顕著な影響がみられなかった.また,ラットに耳栓をしたり,鼓膜を損傷したときの聴覚閾の上昇をとらえることができた.次に薬物による聴覚障害について検討した.streptomycin sulfate(300mg/kg/day,i.m.)を40日間連投しても聴覚閾は変化しなかったが,streptomycin sulfate(300mg/kg/day,i.m.)とethacrynic acid(50mg/kg/day,p.o.)を併用すると40日目で,ethacrynic acid(100mg/kg/day,p.o.)を併用すると10日目で聴覚閾の上昇が認められた.
著者
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亀山 勉
名城大学薬学部薬品作用学教室
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亀山 勉
ジャパン精神薬理研究所
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亀山 勉
名城大学薬学部
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鍋島 俊隆
名城大学薬学部
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鍋島 俊隆
名城大 薬
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高橋 和幸
名城大学薬学部薬品作用学教室
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鍋島 俊隆
名城大学薬学研究科薬品作用学 名城大学学術フロンティア推進事業比較認知科学研究所
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