培養細胞に対する薬物の作用について(第III報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
家兎腎由来RK13-cell lineと人羊膜由来FL-cell lineの両培養細胞に対する薬物の毒性について次の結果を得た.RK13-cell lineを用いたときのID50はibuprofen,naproxen,Y-5554,diclofenac and aminopyrineは,それぞれ130,290,200,140and>500各μg/ml.一方FL-cell lineでは,105,>500,180,170and>500各μg/mlであった.細胞脱落を示す最少濃度は,RK13-cell lineの場合は,ibuprofen,naproxen,Y-5554,diclofenac and aminopyrineで,それぞれ125〜250,250〜500,125〜250,62.5〜125and1,000〜2,000各μg/ml一方FL-cell lineでは,62.5〜125,125〜250,62.5〜125,62.5〜125and1,000〜2,000各μg/mlであった.Morphologic changesは低濃度で両細胞ともcontrol mediumに比較して差異は認められなかったが,生細胞の若干の減少と増殖抑制が認められる。高濃度では両細胞ともmonolayerは完全に破壊された.中間濃度では,cytoplasmの収縮・穎粒の出現,細胞突起などの形態変化を示す細胞が認められた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
関連論文
- うつ病モデル動物に対する炭酸リチウムと抗うつ薬の併用効果について
- 培養細胞による薬物毒性スクリーニング (第一回毒作用研究会記事)
- β-アミロイド蛋白の脳室内持続注入により誘発されるラットの行動障害に対するアルギニンバソプレッシン誘導体NC-1900の作用
- 新規ダイノルフィン誘導体, Tyr-D-Ala-Phe-Leu-Arg-ψ(CH_2NH)Arg-NH_2 の抗侵害作用について
- 無麻酔無拘束マウスからの脳内単一神経発火記録法の改良
- Scopolamine誘発健忘に対するdynorphin A-(1-13)およびドパミンアゴニストの作用
- ドパミンD_3受容体作動薬 R(+)-7-hydroxy-N, N-di-n-propyl-2-aminotetralin(R(+)-7-OH-DPAT)による自発運動変化におけるドパミン受容体の関与
- 行動薬理学の本
- 医薬品評価などの薬学教育を(医薬品長期対策委員会の答申について)
- 新生仔期に投与した薬物による聴覚機能障害
- Morphineによって生じるマウスのStraub挙尾反応の発現機構I 特に脊髄を中心として
- ラットの放射状迷路学習に対する神経型一酸化窒素合成酵素阻害 7-nitroindazole の作用
- Eptazocine (l-1,4-dimethyl-10-hydroxy-2,3,4,5,6,7-hexahydro-1,6-methano-1H-4-benzazonine)の薬理作用 : 第5報 Eptazocine,Pentazocine および Morphine の連続投与による耐性形成能の比較
- オペラント行動を利用したマウスの視覚障害の検出法
- 非ステロイド性抗炎症薬Oxaprozinの鎮痛・解熱作用
- Response duration scheduleを利用したラットの視覚および聴覚機能の測定法
- Response duration(RD)scheduleを利用した薬物によるラットの聴覚障害の試験法
- 母体へ投与した薬物による次世代の聴覚機能障害の検出法
- Shuttle box 法を利用した薬物聴器毒性の試験法
- 無麻酔ラット脳波に及ぼす聴性ストレスの影響
- Eptazocine (l-1, 4-Dimethyl-10-hydroxy-2, 3, 4, 5, 6, 7-hexahydro-1, 6-methano-1H-4-benzazonine) の薬理作用 : 第3報Eptazocineの中枢作用
- ストレス反応としての行動抑制
- ラットの実験的健忘モデルにおける Naftidrofuryl oxalate(LS-121)の作用
- Mevalonic-GABAの行動薬理作用
- 白血球遊走における薬物の影響
- Ketoprofenの抗炎症作用の検討 ―特に白血球遊走阻止効果を中心に―
- 培養細胞に対する薬物の作用について(第III報)
- 培養細胞に対する薬物の作用について(第II報)
- 培養細胞に対する薬物の作用について(第1報)
- Eptazocine(l-1,4-dimethyl-10-hydroxy-2,3,4,5,6,7-hexahydro-1,6-methano-1 H-4-benzazonine)の薬理作用 : 第4報 Eptazocineの抗侵害作用に対するNaloxoneの拮抗作用について
- 陽性強化条件行動に対するDifenamizoleの効果
- Difenamizoleの酢酸Writhing抑制作用に対するMonoamine関連薬物の影響
- 熱刺激に対するDifenamizoleの鎮痛作用と生体アミンとの関係
- Eptazocine (l-1, 4-Dimethyl-10-hydroxy-2, 3, 4, 5, 6, 7-hexahydro-1, 6-methano-1H-4-benzazonineの薬理作用 : 第2報 Eptazocineの鎮痛作用と5-Hydroxytryptamineの開係
- 条件回避反応を利用したラットの視覚障害の測定法
- Eptazocine (l-1, 4-Dimethyl-10-hydoxy-2, 3, 4, 5, 6, 7-hexahydro-1, 6-methano-1H-4-benzazonine) の薬理作用 : 第1報Eptazocineの鎮痛作用とCatecholamineの関係