Benzodiazepine誘導体のラットにおける行動作用
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概要
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benzodiazepine系薬物は一般症状観察および自発運動量測定において中枢抑制症状を示したがchlordiazepoxide,lorazepamは低用量において攻撃行動などを,また投与数時間後には自発運動量増加傾向を示す場合があった.シドマン回避条件反応においてその反応数に有意な抑制をもたらした用量は0.25mg/kg,i.p.(lorazepam),2mg/kg,S.C,(diazepam),8mg/kg,i.p,(cloxazolam),32mg/kg,i.p.(chlordiazepoxide)であったが,oxazolamの場合は256mg/kg,i.p.に至るまで反応数抑制はあらわれなかった,DRL食飯強化実験における反応数抑制はchlordiazepoxideおよびcloxazolamについてはシドマン実験の1/2量で生じ,lorazepa皿およびdiazepamでは倍量を必要とした,oxazolamでは32mg/kg,i.p.で反応数抑制がみられた.diazepamおよびchlordiazepoxideでは反応数抑制の生じない用量で反応効率あるいはIRT標準偏差に有意な変化がみられた.条件情動反応はdiazepam,oxazolam,cloxazoram,10razePamについてテストされたがいずれも条件情動反応抑制傾向がみられた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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安東 潔
実験動物中央研究所 霊長類研
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柳田 知司
実験動物中央研究所
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安東 潔
(財)実験動物中央研究所 神経行動解析
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安東 潔
実験動物中央研究所・精神薬理部
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安東 潔
実験動物中央研究所
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柳田 知司
実験動物中央研究所・精神薬理部
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