脳マイクロダイアリシス法の2つの応用例―側管からの薬物脳内投与法と脳内NO産生量の測定法―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
A brain microdialysis technique has made it possible to determine neurotransmitter levels in the targeted region of the brain of a freely moving rat. In this article, two kinds of application of the brain microdialysis are demonstrated. First, to study central nervous effects of large molecular weight substances that cannot cross the blood-brain barrier, we used a microdialysis probe equipped with a microinjection tube for administering the substance in the same region into which the probe had been inserted. We proved that interleukin-1β (1 ng) injected directly into the anterior hypothalamus elicited releases of NE, DA and 5-HT, as well as increases in their metabolites. Second, using a new method combining a brain microdialysis technique with measurement of nitrite/nitrate by the Griess reaction, we demonstrated that activation of <I>N</I>-methyl-D-aspartate (NMDA) receptors in the cerebella of rats induces the release of nitric oxide (NO). Since L-<I>N</I><SUP>G</SUP>-monomethyl-arginine (L-NMMA), which competitively blocks NO synthesis from L-arginine, significantly inhibited the release of nitrite/nitrate from the rat cerebellum, these results indicate that this new method is capable of measuring NO formation from L-arginine following the stimulation of NMDA receptors.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
-
加藤 隆一
慶應義塾大学
-
加藤 隆一
東京女子医科大学附属膠原病リウマチ・痛風センター
-
加藤 隆一
昭和大学
-
中木 敏夫
慶應義塾大学医学部薬理学
-
新谷 太
慶應義塾大学医学部精神神経科
-
新谷 太
シーエムディーリサーチ
-
加藤 隆一
()
-
新谷 太
慶應義塾大学医学部精神神経科学教室
-
新谷 太
慶應義塾大学医学部薬理学教室
-
中木 敏夫
慶應義塾大学医学部薬理学教室
関連論文
- 痛風を含む高尿酸血症患者を対象とした新規キサンチンオキシダーゼ・キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害薬フェブキソスタット(TMX-67)のアロプリノール対照二重盲検比較試験(第III相臨床試験)
- 痛風を含む高尿酸血症患者を対象とした新規キサンチンオキシダーゼ・キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害薬フェブキソスタット(TMX-67)のプラセボ対照二重盲検比較試験(第III相臨床試験)
- 痛風患者を含む高尿酸血症患者を対象とした新規キサンチンオキシダーゼ・キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害薬であるフェブキソスタット (TMX-67) の後期第II相試験
- エンドセルンのメサンギウム細胞NO生成酵素誘導に対する抑制効果
- 血管内皮及び平滑筋細胞における圧感受性mechanoreceptionの検討 : 口述発表 : 第57回日本循環器学会学術集会
- EDRF/NO 前駆体 L-アルギニンの本態性高血圧患者及び二次性高血圧患者における降圧作用
- MS2-6 中等症から重症の成人喘息における新規吸入ステロイド薬 : シクレソニドとCFC-ベクロメタゾンの有用性比較(難治性喘息,ミニシンポジウム2,一般演題,第56回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 精神分裂病の慢性重症例に対する抗精神病薬療法と血中モノアミン代謝産物の変動
- ラット視床下部室傍核へのIFN-gamma、IL-1beta、TNFalphaの投与による誘導型NOSの発現増加
- アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドによるラットマクロファージおよびラット脳内IL-1raの産生抑制の検討
- 精神分裂病で血清インターロイキン-18は高値である
- Effects of Dicarboxylic Acids on Fatty Acid-Metabolizing Enzymes in Cultured Rat Hepatocytes
- In vitro代謝実験における基質濃度の重要性:ラットにおけるジアゼパム経口投与後の肝臓および血漿中濃度の経時的解析よりのアプローチ
- 国際薬物動態学会"Distinguished Service Award"を受賞して
- 薬物動態研究事始め(I)
- "医薬品の臨床薬物動態試験について"の概要
- 薬物相互作用の検討方法について
- ゲノム創薬・薬理ゲノミクス・薬理遺伝学 : 21世紀の創薬
- 厚生省「薬物相互作用検討ガイダンス(案)」について
- 薬物動態学 : 代謝
- 歴史に残る仕事をしよう
- 第1相試験の重要性と必要な準備とその手法
- 医者の匙加減が問われる21世紀の薬物療法
- 追悼
- 薬物代謝酵素の分子薬理・毒性学的研究.薬物動態研究事始めから21世紀における薬物療法
- 薬物相互作用特集によせて
- 血管壁における圧力と血管再構築
- 薬物代謝酵素による化学物質の代謝的活性化の研究
- ヒト肝を用いた薬物代謝研究における基質濃度の重要性 : ジアゼパムの代謝を例として
- 日本薬学会技術賞 「TX合成酵素阻害薬オザグレルの開発研究」
- Isolation and Characterization of Four Cytochrome P450 Isozymes from Untreated and Phenobarbital-Treated Beagle Dogs
- 解離性向一性障害(多重人格性障害)の心電図R-R間隔変動
- 毒性評価における種特異性の問題点
- 精神神経免疫学--脳-免疫連関の生物学
- 医薬品開発におけるヒトの臨床投与量と動物の無毒性量におけるファルマコ・トキシコキネティクパラメータの比較検討
- 5.薬物動態の面からみた種特異性 (<シンポジウム>毒性評価における種特異性の問題点)
- 毒物毒性とフリーラジカル
- 個人差を意識した薬物療法 (特集 生体側因子が薬効に及ぼす影響)
- オーバーレビュー 創薬の現状と将来への展望 (最先端創薬--戦略的アプローチと先端的医薬品)
- 日本における創薬 : 過去と現状から将来への課題
- 14. マウス近位及び遠位結腸のニトロプルシド, cGMP に対する反応性の相違について(第 26 回日本小児消化管機能研究会)
- 敗血症性ショックとNO (血管内皮細胞--研究における最近の動向) -- (内皮由来弛緩因子(EDRF)をめぐって)
- 1酸化窒素の血液循環における役割 (1酸化窒素の生理機能と病態発現の周辺)
- 薬物代謝酵素を解き明かす--シトクロムP450による対掌体識別 (モレキュラ-・キラリティ---高次機能分子の開拓と創薬への展開をめざして) -- (キラル薬物の体内動態を探る)
- 薬物・ステロイドホルモン代謝の性差発現機序--生長ホルモンによる調節
- 細胞死の生化学
- 医学分野におけるGC/MSの利用と問題点
- 薬動力学の基礎理論 (循環器薬理学--薬動力学を中心に)
- 薬物代謝と感受性の日周リズム (生物リズムと生物時計--高等動物の環境適応の時間生物学的考察) -- (物質代謝のリズム)
- 薬物の代謝の種差--動物からヒトへの展望
- 発癌プロモ-タ-と蛋白質リン酸化--細胞内情報伝達機構の異常と発癌プロモ-ション(今日の話題)
- 薬の毒性・安全性(医薬品を考える)
- 臨床医から薬理学者・薬物動態研究者へのチャレンジ
- 脳マイクロダイアリシス法の2つの応用例―側管からの薬物脳内投与法と脳内NO産生量の測定法―
- 薬物代謝酵素に関する分子薬理学的研究
- 薬物代謝研究の医薬品開発における役割 : 創薬における薬理学の役割
- 科学研究における競争原理
- 日本薬学会奨励賞受賞山添康氏の業績
- 症例 オランザピンにより陰性症状一時的改善後に再発のみられた精神分裂病の症例
- ストレスと精神免疫 (特集 PTSDの分子生物学)
- Lack of Chronic Morphine Effect on the Induction of Drug-Metabolizing Enzymes of Liver Microsomes by Phenobarbital in Female Rats.
- 刺激—分泌連関におけるシグナルトランスダクションと Ca2+ 動態
- 日本薬物動態学会設立にあたって
- 薬物代謝酵素[チトクロムP-450]に魅せられて
- 第1部-医学的および薬学的基礎(薬害防止のための京都国際会議)
- Drug Disposition in Man
- Position of phenytoin in the liver and stereoselective hydroxylation.The relevance to genetic polymorphism of mephenytoin hydroxilation.
- The comparison of human and rat cytochrome P450 concerning the metabolism of the diazepam.
- Fluctuation of various vasoactive substances in human blood plasma in decrease of blood pressure by L-arginine administration.