ヤギの血漿プロラクチン濃度に及ぼす明期短縮の影響
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概要
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20±2°C,350ルクス(立位のヤギの頭上),1日14時間照明(14L,消灯及び点灯は光源の強さの漸減または漸増によって実施)に3カ月間馴致した非泌乳ザーネン種雌ヤギ3頭の血漿プロラクチン(PRL)濃度は,消灯後速やかに上昇した.明期が1日8時間(8L)に短縮された場合,消灯に伴う血漿PRL濃度の上昇開始は対照日に比し4〜5時間遅延した.その翌日に明期が14Lに戻された場合,血漿PRL濃度の上昇開始もまた,対照日のそれとほぼ等しい時刻に復帰した.14Lに3ヵ月間馴致された他のヤギ3頭が,1日10時間(10L)の明期に28日問置かれた場合,消灯に伴う血漿PRL濃度の上昇開始は,10Lの第1日には対照日に比し2〜3時間遅れたが,第7日には対照日と同様,消灯時刻にほぼ同調した.他方,ヤギ2頭における明期の血漿PRL濃度および消灯に伴う血漿PRL濃度のピーク値は,10Lでの第21日に著しく低下した.10Lでの第28日の翌日に明期が14Lに戻された場合,明期におけるこれらのヤギの血漿PRL濃度は低いままであったが,消灯後の値は上昇した.14Lに戻された日の明暗両期における残り1頭のヤギの血漿PRL濃度は,10Lでの第28日のそれと同様に低かった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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