豚ウェットホワイトからの衣料用革の製造
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概要
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硫酸アルミニウムを用いて,調製した豚ウェットホワイトのアルミニウムの溶脱試験と衣料用スエードを製造するための素材としての適応性について検討した.再ピックル工程でウェットホワイトからアルミニウムを溶脱するたあには,硫酸単独にこよるpHの調製が,硫酸と有機酸との混合使用の場合より効果的であることを認めた.ウェットホワイトの調製にマスキング剤を使用すると,それらの種類によってはウェットホワイトのアルミニウム含有量が増加した.ウェットホワイトの厚さを調整した後に再ピックルによって過剰のアルミニウムを除去する場合は,硫酸アルミニウム単独でウェットホワイトを調製することが望ましい.ウェットホワイトから調整した衣料用スエードの強度を含めた物理的性質は,ウェットブルーから調製した革と同等あるいはそれ以上であったが,製品革の厚さは増す傾向が認められた.本試験の結果から,ウェットホワイトをクロム鞣しして調製した衣料用スエードは,一般的なクロム革と比べて何ら劣るところは認められなかった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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