デュロック種における増体および背脂肪厚の近交退化の推定
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概要
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本研究では大量のフィ-ルド•データを用いて,デュロック種の105kg体重到達日齢および背脂肪厚に関する近交退化を推定した.分析に用いたフィールド•データは,群馬県の種豚生産農家である赤地養豚(株)において,1985年7月から1987年6月までに29頭の雄豚より生産された497腹からの去勢豚を除く3,403頭の検定記録である.これら2形質の近交退化の推定には,近交係数に対する回帰係数を用いた.それらの推定に用いた個体モデル(animal model)においては,各豚の生年月,性,母豚の産次(初産と経産)および近交係数に対する回帰係数を母数効果とし,分娩腹および腰内の個体の枝分かれ効果をそれぞれ変量効果とした.各個体間の血縁をより正確に評価するために,検定記録を持たない270頭の親豚を加え,3,673頭の分子血縁係数行列を用いて分析した.得られた近交退化は,近交係数の10%上昇に対して105kg体重到達日齢においては1.47日の増加で,片側t検定の結果5%水準で有意であった.背脂肪厚では,0,17mmの減少であったが,有意性は認められなかった.
著者
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杉本 隆重
東京農業大学
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高橋 弘
グローバルピッグファーム
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CHRISTIAN Lauren
アイオワ州立大学日産学部
-
ROTHSCHILD Max
アイオワ州立大学日産学部
-
HARVILLE David
アイオワ州立大学統計学部
-
ROTHSCHILD Max
東京農業大学電算機室
-
CHRISTIAN Lauren
東京農業大学電算機室
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