わが国の牛の初乳脂肪に関する研究 : III. 初乳脂肪中のリン脂質
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概要
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溶媒抽出法によって,初乳脂肪と常乳脂肪(バター脂肪)から,リン脂質が濃縮されたアルコール可溶部分について,リンおよび窒素含量の測定,ニンヒドリン反応および結合脂肪酸量を測定した.さらに,その脂肪酸を確認するために,ガスクロマトグラフィーを用いて実験した.また,口紙クロマトグラフィーおよび赤外線吸収スペクトルを用い市販レシチンとの比較を行なった.この結果,初乳脂肪からえられたアルコール可溶分C部は,レシチンが主体をなすものと考えられ,常乳脂肪(バター脂肪)からえられたアルコール可溶部分にくらべ,よう素価,赤外線吸収スペクトルおよびガスクロマトグラフィーなどの諸結果から,不飽和度が高く,その構成脂肪としてC16C18,およびC1=18が含まれていることが判った.
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