ウサギ盲腸の切離手術とそれが糞の成分組成および消化率に及ぼす影響
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概要
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体重2〜3kgの日本白色種の雄ウサギに盲腸切離手術を施し, 手術後1年間生存させることが出来た. 盲腸切離ウサギは手術後20日ころより飼料の摂取を始め, 摂取量は徐々に増加した. 体重は, 手術後20日間位は飼料を摂取しないためにかなり減少したが, 飼料摂取量が増加するに従い増加がみられ, ほぼ手術時の体重まで回復した. 排糞状態については, 盲腸切離ウサギはhard fecesおよびsoft fecesのほかに無定形の中間型の糞を排泄した. 成分組成は, hard fecesおよびsoft fecesについては手術を施していないウサギのそれらと近似し, 中間型のものはhard fecesとsoft fecesのほぼ中間であった. また, 食糞許可時には, 盲腸切離ウサギはhard feces州みを排泄した。一方, 塩酸不溶性灰分を指標として求めた見かけの消化率は, 盲腸切離手術により, 乾物, 粗繊維, 灰分, NFEについて低下が認められ, 特に粗繊維が顕著であった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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