生育調節物質による茶の発芽抑制が凍霜害の回避に及ぼす効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
生育調節物質を用いて,一番茶の発芽を抑制し,新芽の発芽に伴う急激な耐凍性の低下をおさえ,凍霜害を回避する方法を検討した。<BR>このために有効な薬剤はMDBA,MCPおよびMCPPで,散布濃度が高いほど,また,反復して散布する場合には,散布回数が多いほど,発芽抑制期間が長く,耐凍性保持効果も大きかった。<BR>この方法によって被害を回避できる低温の範囲は-4℃程度までであり,発芽抑制期間が長いほど,長期にわたって耐凍性を高く保つので,実用化に当たってはそれぞれの地域の終霜日を考慮して,発芽抑制期間を定め,それに見合った薬剤・濃度あるいは散布回数を決めることが望ましい。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
関連論文
- 改植時における土層改良およびその後の肥培管理が、茶の生育・品質への影響 (第 3 報)
- 生育調節物質による茶の摘採期間延長に関する研究 : 第2報 各茶期の延長日数と収量および茶の品質について (第143回講演会)
- 茶樹の潮風害発生機構
- 茶園の潮風害発生機構
- しや光の程度が茶芽の生育ならびに茶の品質におよぼす影響について (第136回 講演会)
- 茶園の被覆による摘採期間の延長
- 生育調節物質による茶の発芽抑制が凍霜害の回避に及ぼす効果
- 薬剤による茶樹の寒干害防止法
- 茶樹の落葉に関する研究 : 第1報 落葉の機構について (第136回 講演会)
- 茶樹の花芽分化に関する研究 : 第2報 気温・日長・日射量の影響について (第127回 講演会)
- 117 茶樹の冬芽の休眠に関する研究
- 茶園における蒸発散量の日変化と季節変化
- 傾斜地茶園造成の実態とその環境保全的解析
- Report of the Survey on the Dehydrate Injury of Tea Field in Kyushu and Shikoku District
- Studies on the Extension of Tea Plucking Period by the Plant Growth Regulator (Part 2):On the Effect of Retarded Plucking Period upon the Yield and Qualities of Tea in Each Season
- Studies on Increasing of Frost Hardiness to the Tea Shoots
- Studies on the Extension of Tea Plucking Periods by the Plant Growth Regulator (Part 3):A Controlling Plan of the Tea Plucking Periods in a Year
- The Observation of Growing Cycle on the Part of Upper and Under Ground of the Tea Plant Using the Mist Box Culture
- Reference of the Cover Material for Frost Protection in the Tea Field
- The Difference of Frost Hardiness on Each Organ of Tea Plant in Several Times of Winter