鶏の盲腸消化にかんする研究 : I. 盲腸摘除ビナの成長と消化器の形態について
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概要
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1. ヒナの盲腸摘除手術を試みた結果,その方法ならびに手術後の管理が適当であれば,ヒナは手術後4〜5日にはほぼ正常に復し,個体に大きな影響をあたえずに手術の可能であることが認められた.2. 盲腸摘除ビナの成長を正常個体の場合と比較した結果,手術後はやや低下するが,後次第に回復し9週目までにはほぼ正常の場合と同程度にまで回復するのが認められた.3. 盲腸摘除ビナの飼料の摂取量は正常個体の場合とほとんど相違はないが,飲水量は正常個体に比較して約40〜40%増加するのが認められた.4.手術後6ヶ月を経た盲腸摘除ビナを解剖してその消化器を観察育た結果,完全に入工的に盲腸を欠如した個体であることを確認した.それらの腺胃,筋胃,十二指腸,空回腸,結直腸部の形態を,その重量と長さとの比について正常個体の場合と比較した結果,結直腸部のみは,その値は正常個体に比較育て大きく,重量の大きいことが認められたが,他の部についてはとくに相違はなかつた.
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