暖地たおけるイネ科青刈飼料の合理的な利用法に関する研究 : VII. エンバクの刈取時期別の飼料価値
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概要
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青刈法におけるエンバクの飼料価値の変動を究明するために,9月と11月の各月2回の播種のものについて消化試験を行なつた.供試動物にはめん羊を用い,エンバクの1刈取期間は20〜40日として一定間隔の各刈取日ごとに等量(水分含量20%の乾草)ずつを採取し,各刈取期間ごとに一括して実験に供した.これらの結果は次のようである.1. 若刈期(12月〜3月)のもののDCP含量は2月下旬から3月中旬(寒冷期直後)の刈取りのものがもつとも多く,3月中心の刈取りの1番草がもつとも少なかつた.出穂始めから乳熟期までのもののDCP含量は刈取回数の多いものあるいは遅い播種期のものが多く,1番刈りの遅い再生草が少なかつた.2. 若刈期のもののTDN含量には差異が認められなかつた.出穂始めから乳熟期までの刈取りのもののTDN含量は,播種期の遅いものあるいは1番刈りの遅い再生草に少ないものがみられた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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