吹き上げ型ノズルによる茶園のカンザワハダニ防除
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概要
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慣行防除茶園におけるカンザワハダニの生息密度は,常に摘採面近くに比較して裾,内部で高く,これが発生源となり,防除回数増加の原因の一つとなっていると思われたので,これらの欠点を補うため,畦間地際から茶株の内,上部に向って噴霧する「吹き上げ型ノズル」の効果,使用法について検討した。<BR>このノズルは,噴口,散布圧,散布速度の違いによって,吐出量26〜34l/min,10a当り散布量535〜868l,散布に要する時間21〜26分の性能が得られた。吹き上げ型ノズルは,摘採面に生息するダニに対する効果は十分でなかったが,裾,内部に生息するダニをほぼ完全に防除でき,慣行の散布法と併用して秋冬季に防除することによって,一番茶摘採期頃まで残効が認められ,防除回数軽減に役立つことがわかった。
- 日本茶業技術協会の論文
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