チャ葉からの葉肉細胞,表皮組織及び維管束組織の分離法
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概要
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チャの葉組織を構成する上下の表皮,さく状組織細胞,海綿状組織細胞と維管束とを以下の手順で分離した:1)葉片をマセロザイムやペクトリアーゼ等を含む分離液に1〜10時間(若い葉ほど,短時間)浸潰,2)上下の表皮をピンセットではがす,3)さく状組織細胞は上側表皮から筆で遊離させる,4)同様に,海綿状組織細胞は下側表皮と維管束から遊離させる。単離した組織(細胞)は形態的に健全であった。上下の表皮,さく状および海綿状組織細胞は,それぞれ1gの葉片あたり平均10,9.5,23,26×106個含まれていた。両葉肉細胞画分への異細胞混入率は2〜10%だった。表皮組織には葉肉細胞はほとんど付着していなかった。維管束組織画分には平均8×106個/gの柔細胞が含まれると推定した。
- 日本茶業技術協会の論文
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