接木育成茶樹の新芽生育及び遊離アミノ酸含量に及ぼす台木品種の影響
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概要
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新芽の生育や品質関連成分への台木品種の影響を明らかにするために,定植4年及び5年目の接木育成茶樹について,一番茶新芽の生育及び遊離アミノ酸含量の調査を行った。<BR>穂木品種としでやぶきた,あさつゆを,台木品種としてめいりょく,こまかげを用いた。<BR>一番茶の萌芽期は台木品種による差が認められなかったが,新芽の生育は台木めいりょくで早まるなど,台木品種による影響がみられた。新芽中の全窒素や遊離アミノ酸含量は台木こまかげで最も高く,次いで自根であり,台木めいりょくは最も低かった。台木こまかげの顕著な特性は,新芽アルギニン含量が非常に高いことであった。新芽の熟度の違いによる影響を取り除いた場合でも,台木品種間にみられたこうした傾向は変わらなかった。これらの結果より,接木育成茶樹の新芽成分は台木品種固有の特性の影響を受けるものと考えられる。
- 日本茶業技術協会の論文
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