被覆栽培下における自然仕立て茶樹新芽の葉厚特性
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概要
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自然仕立て茶園におけるてん茶原葉の品質評価法を確立するため,遮光下の自然仕立て茶樹で新芽の葉厚を測定し,その特性を調べた。さらに,新芽の葉重や葉面積も同時に測定し,適切な葉厚測定位置を検討した。<BR>1) 新芽の葉厚測定部位は,側脈間の間隔が大きい葉身中央部付近が適切と考えられた。<BR>2) 新芽の葉位別葉厚は第1葉(最上位葉)が最も薄く,下位葉になるほど厚くなった。<BR>3) 第1葉から第3葉までの同一葉位では,新芽着生位置や枝条の生育程度などによる葉厚の差は小さく,ほほ同様であった。<BR>4) 葉位別葉重や葉面積を測定した結果,てん茶荒茶は第3葉を中心として構成されていた。<BR>5) 以上の結果,自然仕立ててん茶園の葉厚特性値は,第3葉で測定するのが最適と考えられた。
- 日本茶業技術協会の論文
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