酵母蛋白質の榮養価
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概要
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亜硫酸パルプ廃液を用いて製造した酵母の蛋白質の栄養価に就いて研究して次の結果を得た。(1) 酵母の全窒素の約95%は可溶性で,そのうち水溶性及稀アルカリ可溶性のものは夫々30%をしめ,次いで稀アルカリ含有熱アルコール可溶性のものが20%であった。(2) 蛋白質給源として酵母のみを蛋白質として飼料の10及15%を含む飼料を配合し,対照としてカゼインを用い,白鼠の成長試験を100日間行った結果,蛋白質含量10%及15%共に酵母はカゼインに劣り,特に15%区では差が大きかった。その原因の一つはメチオニン不足と推定した。(3) 蛋白質の白鼠による消化率は60∼70%で良好でなかった。本研究の費用の一部は文部省科学試験研究費によったものである。又要旨は昭和26年5月日本畜産学会春季大会にて発表した。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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