乳用種去勢牛の育成•肥育に伴う筋肉組成の変化
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概要
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乳用種去勢牛の育成•肥育に伴う筋肉組成の変化を明らかにするために本実験を行った.ホルスタイン種牛31頭を用い,それらを3か月間隔でと殺し,その枝肉(左半丸)より5種の筋肉(大腰筋,胸最長筋,中殿筋,大腿二頭筋,棘上筋)を採取して,それらの水分,粗脂肪および粗蛋白質含量を求めた.1) 水分含量は,月齢が進むに従って減少した.しかし,水分含量とその減少の割合は,筋肉によ参差がみられた.また,9-12か月齢以後の水分含量の減少は,粗脂肪含量の増加に起因しているものと思われたが,育成初期の水分含量の減少は,他の要因によるものと思われた.2) 粗脂肪含量は,月齢が進むに従って急激に増加した.大腰筋の粗脂肪含量の増はとくに著しく,その含量は全期間他の筋肉よりも多かった.3) 粗蛋白質含量は,3-6か月齢時に最大となり,9か月齢以後はほぼ一定となった.しかし,筋肉により,その一定値年差が認められた.
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