花成ホルモンの同定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
花成ホルモン — フロリゲン — は,植物の葉で合成され茎頂分裂組織へと運ばれて花成を促進させるホルモンとして1930年代にその存在が提唱された.以来約70年にわたり,多くの科学者によりこのフロリゲンの実体がどのようなものであるかが議論されてきた.2007年,著者らを含むいくつかの研究グループにより,花成ホルモンの実体がHd3a/FT遺伝子がコードするタンパク質であり,葉でつくられたHd3a/FTタンパク質が茎頂分裂組織へと移動することで花成を誘導している可能性が高いことが明らかとなった.ここでは,著者らの研究を中心にその経緯を紹介する.
著者
関連論文
- イネの植物免疫反応を制御するタンパク質複合体 Defensome について
- 花芽形成ホルモンの同定
- イネにおいて明らかとなった花成ホルモン-フロリゲン
- 花成ホルモンの同定
- BIO R&D イネのフロリゲン
- イネにおいて明らかとなった花成ホルモン・フロリゲン
- イネ由来開花時期制御遺伝子のキクへの導入
- イネから見いだされた花成ホルモンフロリゲン
- 科学通信 科学ニュース 幻の花成ホルモン(フロリゲン)が明らかになった
- 2つめのRNAi : siRNAによるDNAとクロマチンの修飾
- 植物の耐病性を制御する低分子Gタンパク質Rac
- SL1 植物の細胞死と耐病性のシグナリング
- 植物の病気と細胞死
- (37) トウモロコシのトランスポゾン(Ac/Ds)の導入によるイネいもち病抵抗性遺伝子単離の試み (日本植物病理大会)
- イネ耐病性発現の分子機構の解明に向けて
- トランスジェニック植物におけるジーンサイレンシング
- (188) 遺伝子導入によるイネ縞葉枯ウイルス抵抗性イネの作出 (日本植物病理学会大会)
- イネLEAFY遺伝子の機能および発現制御機構の解析
- RFL, イネの LFY相同遺伝子の発現パターンとその制御機構の解析
- 植物の免疫機構を制御するタンパク質複合体 "Defensome" : 低分子量Gタンパク質OsRac1が関わる免疫システム
- 形質転換植物を用いたトランスポゾンタギング
- イネにおけるジーンサイレンシング ; アンチセンス領域を含むアベラントRNAの関与
- Spotted GUS ; 不活性化された導入遺伝子の発現と構造の解析
- プロトプラスト由来イネの自殖第一代植物の特性と収量性
- プロトプラストに由来する「藤坂 5 号」における変異体の分離と非分離個体の形質の均一性
- 食料問題と 遺伝子組換え植物
- はじめに
- イネwaxy遺伝子の発現制御機構 (澱粉生合成の分子機構)
- イネのスプライシング変異体dullの解析
- ジーンサイレンシングの分子機構
- 植物の分子遺伝学を語る
- イネからの花形態形成遺伝子の単離と解析
- イネ日長非感受性突然変異se-5 の解析 : 生物時計の役割
- 植物細胞への遺伝子導入法-2-エレクトロポレ-ション
- イネへの遺伝子導入 (イネの遺伝子研究)
- 花成ホルモンの同定
- イネ出穂期の分子生物学 -故きを温ねて新しきを知る-
- DNA修復におけるイネRAD2/XPG類似遺伝子の役割:Acタギング系統を用いたUV-C感受性の検討
- 植物の転移因子とトランスポゾンタギング
- アベラントRNAはジーンサイレンシングの引き金か?
- バイオで変わる食卓
- 植物バイオサイエンスと21世紀の食糧・環境
- 花成ホルモンーフロリゲンーとその受容体の構造解析からみえてきたフロリゲン構能の分子基盤