栃木県におけるネギ, タマネギおよび雑草でのアイリスイ***ースポットウイルス (IYSV) の発生状況
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概要
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施設栽培のネギから採取したネギアザミウマのIYSV媒介虫率は0〜8.2%,保毒虫率は0〜38.8%であった。また,露地およびトンネル栽培のネギでは,媒介虫率は0〜6.7%,保毒虫率は1〜20.2%,ほ場での感染葉率は46.2%であった。ネギについては施設・露地ともにIYSVが高率に感染していた。タマネギから採取したネギアザミウマのIYSV媒介虫率は4〜6月までのいずれの調査でも0%,保毒虫率は2.0〜11.4%で推移した。タマネギに比較してネギの媒介虫率,保毒虫率が高い傾向が認められた。ネギについては家庭菜園等も含め広く栽培されており,IYSVの宿主植物として重要であると考えられた。ニラほ場周辺雑草7科12種からIYSVが検出され,その感染状況は6月〜8月に集中し,冬季の感染は認められなかった。6〜8月に集中して雑草からIYSVが検出されたのは,ニラほ場内でIYSVを獲得した保毒虫が流動的に寄生したためと考えられた。
- 関東東山病害虫研究会の論文
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