水熱反応による有機性循環資源の液状飼料化
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概要
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食品リサイクル法で求められているように,食品系廃棄物等の有機循環資源の有効利用法の開発が進められている。特に,飼料化は国内原料自給率の向上にも寄与するため,優先されるべき技術である。中でも,従来の飼料に比べ,様々な利点を有している液状飼料化が注目されている。しかし,これまでの液状飼料化技術の原料は,食品工場等から廃棄される一部の食品副産物に限られていた。本研究では,高い加水分解能力を有する水熱反応を用いて,従来の方法では利用が困難であった有機循環資源の液状化について検討した。反応条件は,温度180〜200℃および反応時間720分以下である。その結果,飼料価値の高いタンパク質を多く含む有機循環資源は,短時間で液状化できることが示された。特に,羽毛のタンパク質は,反応温度200℃および反応時間30分で,そのほとんどが分子量1,000Da以下のペプチドにまで分解されていた。また,羽毛の飼料において,その価値を評価するために重要な指標であるタンパク質の可消化率は,およそ96%と高い値を示した。
著者
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熱田 洋一
豊橋技術科学大学大学院工学研究科
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大門 裕之
豊橋技術科学大学大学院工学研究科
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藤江 幸一
横浜国立大学大学院環境情報研究院
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藤江 幸一
横浜国立大学大学院
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藤江 幸一
豊橋技科大
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大門 裕之
豊橋技術科学大学
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大門 裕之
豊橋技術科学大学工学教育国際協力研究センター
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多田 遊
豊橋技術科学大学大学院工学研究科
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熱田 洋一
豊橋技科大
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