法面緑化工事の施工全体にかかる環境負荷量の推計
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概要
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実際の法面緑化工事を9 通り想定して,各工事の施工全体にかかる環境負荷量を推計した。その結果,金網張工に植生基材吹付工を組み合わせた緑化工事(NV 工事)では,エネルギー消費量は109.5〜176.1 MJ m-2,CO2 排出量は8.6〜14.1 kg CO2 m-2 だった。金網張工と現場吹付法枠工(法枠工)に植生基材吹付工を組み合わせた緑化工事(NCV 工事)では,エネルギー消費量は404.0〜532.3 MJ m-2,CO2 排出量は49.8〜66.8 kg CO2 m-2 だった。NV 工事では,建設機械の運転に比べ,使用資材の製造にかかる環境負荷量はエネルギー消費量で1.5〜1.9 倍,CO2 排出量で1.9〜2.4 倍だった。一方,緑化基礎工に法枠工を含むNCV 工事では,建設機械の運転に比べ,使用資材の製造にかかる環境負荷量はエネルギー消費量で2.8〜3.1 倍,CO2 排出量で6.0〜6.3 倍だった。このNCV 工事では,施工全体にかかる環境負荷量のうち,法枠工の占める割合がエネルギー消費量で71.7〜82.7%,CO2 排出量で81.0〜89.5% と高いことがわかった。
- 日本緑化工学会の論文
- 2010-11-30
著者
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