モミ米および玄米の破砕処理がメンヨウおよびウシによる成分消化率に及ぼす影響
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概要
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メンヨウおよび乾乳牛各4頭を供試してモミ米および玄米の破砕処理が成分消化率およびTDN含量に及ぼす影響を検討した.供試飼料は全粒モミ米,全粒玄米,破砕モミ米および破砕玄米とし,乾草を併給して4×4ラテン方格法により消化試験を実施した.メンヨウではさらに細かい微破砕玄米も供試した.供試飼料の平均粒度は,破砕モミ,破砕玄米および微破砕玄米でそれぞれ1.16,1.33および0.55 mmであった.乳牛およびメンヨウともに全粒玄米は全粒モミ米に比べて未消化子実排泄割合が多くTDN含量は低かった(メンヨウ : 66.3 vs. 61.7%,乳牛 : 47.3 vs. 40.4%).両飼料とも破砕により成分消化率は高まり,メンヨウで測定したTDN含量は破砕モミ米および破砕玄米でそれぞれ75.7および76.6%,乳牛で67.4および68.2%と高まった.しかし咀嚼能力の高いメンヨウであっても微破砕玄米のTDN含量は88.3%であり,日本標準飼料成分表(2001)に示された値(94.3%)より低かった.以上のことから,モミ米や玄米を乳牛用飼料として破砕処理する場合には,平均粒度0.55 mmよりも細かく破砕する必要あるととともに,加熱圧ぺんなどの加熱処理法の検討も必要と考えられた
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