C型慢性肝炎に対するPEG-IFN療法施行中にみられるALTおよびフェリチンの上昇と瀉血療法の有用性
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概要
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C型慢性肝炎のPEG-IFN治療時に,ALT上昇をきたす症例が散見される.しかし,この機序については不明な点が多く,PEG-IFN療法の継続の可否に迷うケースにもしばしば遭遇する.我々は,ALT上昇時期に一致してフェリチンが急上昇した症例を3例経験し,うち1例には瀉血療法が奏効した.PEG-IFN療法は,根治目的および肝炎鎮静化・肝癌進展阻止目的に非常に有用な治療法であるが,フェリチン上昇を伴うALT上昇が出現する場合,肝臓のactivity,fibrosisを増悪させる可能性があり,このALT上昇に対して瀉血療法が有効な場合がある.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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