介護通所施設利用者における口腔機能低下予防体操の効果(3) : - 6ヵ月間の介入によるQOL,口腔機能の変化 -
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概要
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【目 的】 ポピュレーションアプローチとしての口腔体操が通所施設利用者のADL, QOL, 口腔機能の向上に効果があるのかどうかを介入研究によって明らかにする. 【対象と方法】 自分で歯磨きをし, 聞き取り調査に答えられる通所施設利用者を介入群 (n=15) と非介入群 (n=10) に分け, 事前・事後調査 (基本属性, ADL, GOHAI, うつ状態, 口腔機能, 口腔衛生等) を行った. 介入群 (n=15) には, 事前調査後6ヵ月間, 口腔体操を実施した. 両群の変化量をt検定 (対応のない) で検討した. 【結 果】 ADLについては両群に差はなかった. QOLは「毎日話す」について, 有意差がみられた. 口腔機能は唾液湿潤度, 頬の膨らまし (両頬, 左頬), 舌の下方への動きについて, 有意差がみられ, 他の項目においても介入群は向上傾向, 非介入群は低下傾向が示された. 【結 論】 これらのことから, ポピュレーションアプローチとして口腔体操を行うことはQOLや口腔機能向上に一定の効果があったといえる.
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