トランスレーショナルリサーチとしての臨床薬理学研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
トランスレーショナルリサーチは基礎的な生命科学研究から生まれた候補化合物の非臨床試験および比較的早期の臨床試験を指すが,臨床薬理学の役割は後者においての課題,すなわちヒトや疾患における多様性と時間軸の長さを解決することである.このためには妥当なゲノムバイオマーカーやサロゲートマーカーを確立し,それらを用いた臨床研究の実施を推進しなければならない.また薬効を評価する試験の結果を現実の診療へ橋渡しする研究もひとつのトランスレーショナルリサーチとして今後重視されるべきであり,この分野でも臨床薬理学者の果たすべき役割は大きい.
著者
関連論文
- トランスレーショナルリサーチとしての臨床薬理学研究
- IMTは心血管イベントの優れたサロゲートマーカーか?
- 最近の話題 : 3. 降圧利尿薬の位置付け
- トランスレーショナルリサーチとしての臨床薬理学研究
- 心血管病サロゲートマーカーとしての Flow-Mediated Vasodilation 測定とその標準化案
- EBMの基礎となる論文の落とし穴 (特集 麻酔科臨床EBMを巡る問題点)
- 平成19年度文部科学省「社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」(医療人GP)の紹介 : 琉球大学「臨床研究専門医と上級CRC育成プログラム」
- ヒト血管内皮機能測定法
- レニン-アンジオテンシン系の臨床薬理学的研究
- サロゲートマーカーの必要性と限界
- 巻頭言
- 日本の高血圧, 高脂血症ランダム化臨床試験問題点と今後の展望
- 日本人での利尿薬の有用性は証明されているのか (特集 プライマリ・ケア医のための高血圧診療のコツ) -- (海外の大規模臨床研究は日本人にあてはまるのか)
- 一般診療における降圧利尿薬の有効性 : エビデンスの検証
- 降圧利尿薬の臨床試験
- 臨床試験プロトコル : 2)対照薬・二次薬と試験成績の評価
- 特論 世界における大規模臨床試験の動向 (高血圧(第4版)--日本における最新の研究動向(下)) -- (日本人の大規模臨床試験)
- 現在の血管(内皮)機能測定法は科学的にも, 方法論的にも, 臨床的にも問題が多すぎる
- Clinical question を解決する為の臨床研究RCTと観察研究
- 日本における動脈硬化性疾患の臨床試験 : デザインとエンドポイント, 結果から考察する今後の課題
- 巻頭言
- J-CLEAR通信(12)心不全患者におけるカンデサルタンとロサルタン
- 厚生労働省科研費による臨床試験糖尿病合併冠動脈疾患における積極的脂質低下療法と降圧療法に関するランダム化臨床試験と観察研究
- 消化器領域における分子標的薬のゲノムバイオマーカー
- オーバービュー Effectiveness を評価する医師主導型研究必要性と適切な研究計画, 研究基盤
- 座長のまとめ
- 動脈硬化性疾患のバイオマーカー
- 利尿薬とβ遮断薬の評価 (第5土曜特集 高血圧のすべて2012 : 研究と診療の最前線) -- (高血圧治療のあらたなエビデンス)
- 論文解釈の注意点 : 信頼性と外的妥当性
- ゲノム薬理学ガイドライン