大腸原発T細胞性悪性リンパ腫の1例
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概要
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症例は62歳,女性.主訴は下腹部痛.注腸X線検査にて下行結腸に狭窄像を認め,生検組織検査の結果,malignant lymphoma(diffuse large T-cell lymphoma)と診断した.CHOP療法(cyclophosphamide,vincristine,adriamycin,prednisolone併用化学療法)を2クール施行したが,大腸内視鏡検査では狭窄の改善はなかった.更にcarbo-ESHAP療法(etoposide,carboplatin,methylprednisolone,cytarabine併用化学療法)を2クール施行したが,狭窄が強くなりイレウスを発症したため,左半結腸切除術およびD2リンパ節郭清施行.病変は8mm幅の全周性の狭窄であり,病理で治癒後を示唆する組織球の集簇や異常血管の増成像を認めたが,腫瘍細胞の残存はなく瘢痕狭窄と考えられた.術後化学療法は行っていないが,6年9カ月経過しCRを維持している.
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