腰椎椎間板ヘルニア術後残存症状に対する超音波療法の効果
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概要
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腰椎椎間板ヘルニア(以下,HNP)術後の残存症状に対し,超音波療法(以下,US)を行い,その有効性を検討した.HNPの術後に,疼痛やしびれなどの知覚障害性の残存症状があり,USを行った20名を対象とした.USは,入院中1日1回,出力1.5W/cm2で10分間行った.USの施行回数は4 ∼23回,平均10.7回であった.効果の判定は退院時に行い,その結果90.0%に有効であった.各種因子との関連性についてみると,HNPのタイプではtransligamentous extrusionで効果が得られにくい傾向にあった.罹病期間との関連では,特に傾向はなかった.筋力に関しては,低下のあるものは有効性が低かった.入院時のSLRテストにおける下肢伸展挙上角度が,30°以下のものは有効性が低下する傾向にあった.HNPの術後に残存する症状に対して,USは有用な方法であると考えられた.
- 日本腰痛学会の論文
著者
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青木 一治
名古屋学院大学
-
青木 一治
NTT西日本東海病院
-
上原 徹
NTT西日本東海病院整形外科
-
鈴木 信治
Ntt西日本東海病院 脊椎脊髄センター
-
青木 一治
NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
-
友田 淳雄
NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
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上原 徹
NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
-
鈴木 信治
NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
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坪内 俊二
NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
-
坪内 俊二
Ntt西日本東海病院 整形外科
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坪内 俊二
NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
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青木 一治
NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
-
上原 徹
NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
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