Webベースのアウトリーチ活動モデルの評価―育種研究を事例として―
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概要
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本研究の目的は,育種研究におけるアウトリーチ活動のプロトタイプを策定することにある.そのため,パン用小麦「ミナミノカオリ」を事例にしてWebを用いた3タイプのモデルを考案し,評価を行った.考案したモデルは,ホームページと電子掲示板による双方向コミュニケーションシステムをベースとし,これに「ミナミノカオリ」の小麦粉の使用体験や,研究者との直接対話を組み合わせた3タイプである.これらのモデルを,30〜50歳の女性に適用し,「知識」,「関心」,「態度」,「行動」の4視点で各モデルの評価を行った.その結果,「知識」についてはモデル間で差がみられなかった.「関心」,「態度」については,使用体験と直接対話を組み合わせたモデルの方が,研究に対する関心や態度が高くなることが明らかになった.「行動」については,使用体験と直接対話を組み合わせたモデルの方が,より多くの第三者へ情報が伝達されることが明らかになった.つまり,育種研究に対して国民の関心を得るとともに,新品種に関する情報を広く伝達させるためには,Webによる双方向システムと,使用体験,及び研究者との直接対話を組み合わせることが重要であるといえる.
- 農業情報学会の論文
著者
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大浦 裕二
中央農業総合研究センター
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小田 俊介
農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター
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大浦 裕二
中央農業総合研究セ
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河野 恵伸
農業・食品産業技術総合研究機構
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星野 康人
農業・食品産業技術総合研究機構
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大浦 裕二
農業・食品産業技術総合研究機構
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佐藤 和憲
農業・食品産業技術総合研究機構
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小田 俊介
農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
-
小田 俊介
農業・食品産業技術総合研究機構
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