室戸半島の第四紀地殻変動と地震隆起
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高知から室戸岬にかけての土佐湾北東部の海岸に沿って,標高数百m以下に海成段丘がよく発達している.特に室戸岬に近い半島南部では,段丘面の幅が広くなり,発達高度がより高いことから,切り立った海食崖と平坦な段丘面のコントラストが印象的であり,海成段丘地形の模式地として地理や地学の教科書等に頻繁に取り上げられてきた.本コースの見どころは,室戸沖で発生する地震性地殻変動と海成段丘形成史とのかかわりについて,これまでの研究成果をふまえて,傾動隆起などを実際に観察できることにある.さらに,ここ数千年間の地震隆起様式について,地形・地質学的証拠と測地・地球物理学的な見解に相違点があることを,現地を見ながら確認できる.
著者
関連論文
- 自然環境とインダス文明 : 紀元前2000年紀前半に何が起こったのか(口頭発表要旨,2009年度春季学術大会発表要旨)
- 東南極・宗谷海岸の陸上沿岸露岩域に点在する未固結細粒堆積物の粒度組成の特徴と成因
- 日本の海成段丘アトラスの作成
- 沈み込み帯沿岸の地殻変動を記録する古潮位計としての完新世暖温帯石灰岩に関する予察的研究
- 隆起石灰岩を構成する付着生物の帯状分布からみた室戸岬の地震性地殻変動
- チベットヒマラヤ・ムスタン地溝帯に分布する活断層の新規変動様式 : チベット高原のextrusionは最終氷期以降も継続している
- 室戸半島の第四紀地殻変動と地震隆起
- 室戸半島を横断する精密水準測量路線の設置
- 宇宙線生成核種Be-10・Al-26を用いた、東南極沿岸における第四紀後期の氷床変動イベントと氷厚の復元
- P-73 最終氷期の東南極氷床の挙動は北半球氷床や西南極氷床とは異なっていたのか?(11. 海洋地質)
- 最終氷期の東南極氷床最大拡大期はいつ? : 第45次日本南極地域観測隊(JARE-45)による地形・地質学的調査の予察的報告
- 室戸岬付近に分布する完新世隆起石灰岩を構成する付着生物の帯状分布
- 室戸半島を横断する精密水準測量
- 古代文明と環境 : インダス文明を中心に(シンポジウム 環境変化と人間社会,2011年度地理科学学会秋季学術大会)
- 古代文明と環境 : インダス文明を中心に